人毛と化繊(人工毛)があります。人毛は質感、なじみがとてもよく自然な使用感ですが、お手入れには手間がかり、寿命も人工毛と比較して短くなります。人工毛は耐久性に優れ、お手入れも簡単ですが、人毛ほど自然な仕上りにはなりません。それぞれの特徴をよく理解することが大切です。
かつらには大きく分けて2種類のタイプがあります。ひとつは頭部全体をカバーするタイプと、もうひとつは部分的にカバーするタイプです。薬脱、円形脱毛症などは前者のタイプ。若ハゲ、キズ、やけどなどは後者のタイプにあてはまります。
着用方法は、様々なものが用意されています。
・接着剤、両面テープにより頭皮に直接固定する方法。
・ピンによる固定方法。
・編み込みによる固定方法。
生活習慣や、着用場所、使用目的、使用期間、メンテナンス方法などを考えて自分に一番合った着用方法を選びましょう。
既製品でサイズがあえば、すぐに利用可能です。オーダーメイド製品の場合は、型取りをしてから様々な工程を経て完成するまでに1ヶ月~2ヶ月程度の期間がかかります。
基本的には、1つあれば十分間に合うとおもいますが、ヘアスタイルを楽しみたい方や、仕事柄よく汗をかくということで2つ以上お持ちの方もいらっしゃいます。修理や洗がえのことなどを考えると2つ以上お持ちになった方が便利でしょう。ただ同時に2つご用意するのではなく、必要と感じたら購入を検討してみるとよいでしょう。
かつらのタイプによっては水に濡れるとスタイルが変化するものや、強い熱に合うと伸びたり縮れたりすることがあります。着用したままの水泳や入浴は出来ればしない方が良いですが、止むを得ない場合は帽子やキャップなどで保護するようにしてください。
装着方法によって異なりますが、ピン装着やテープ装着よりもしっかりと装着することができる編みこみ式装着法や、最新の直接地肌に貼る方法などであればよほどの事がない限り、はづれる心配はありません。オーダーメイドのものはお客様の頭に合わせてかつらのサイズを調整しますので、よりはずれるにくいと言えるでしょう。
外出の時だけ着用される方が多いようです。かつらのタイプによって、一日中着用していらっしゃる方もおられますが、着脱が可能なタイプであれば、就寝の際に寝癖が付く場合があり、縮れ毛の原因になりますので、できるだけはずして寝るようにしてください。
具体的に何年もつか?という期間は分かりません。保管状態や使用頻度などによってかつらの寿命は変わってくるからです。毎日のお手入れと、プロによるメンテナンスを定期的に行えば、長い期間お使いにになれるでしょう。
かつらを自然に見せるには、かつらの髪質が自分の髪の毛にあっているかどうかを、毛の太さ、色、量、光沢感をチェックしながら自分に合ったものを選びます。着用する際は、カッチリとセットしすぎないようにします。ふんわりと少し乱れているくらいがより自然な雰囲気になるので、最後に手グシを通して仕上げてみるのもよいでしょう。
ブラッシングしてかぶるだけで、特別な手入れをする必要はありません。2週間に一回位のシャンプー、リンス(専用のものが各メーカーより販売されています)をして乾いてからブラッシングしてかぶります。人毛と化繊(人工毛)は取り扱い方が違います。
ブラッシングはかつらの寿命を左右する大事なヘアケアです。ブラッシングを行うことで、絡んでいる所やもつれなどを取り除きます。特に人工毛は静電気などの影響で縮れやすいので、ブラッシング専用スプレーなどを使用してこまめにブラッシングするほうが良いでしょう。
着脱可能なタイプの場合、かつらをはずして頭皮を普通にシャンプーし、かつらは専用のクリーナーなどで洗うことが必要になります。着脱不要のタイプの場合は、そのまま普通にシャンプーしていただけます。
弊社のようにかつらの理容(カットサービス)を行っているお店もありますので、ある程度ご要望に応じたヘアスタイルに変えることが出来るでしょう。しかし、分け目がしっかりと入っているかつらや、毛の長さを短く切ってしまうと思い切ったスタイルチェンジは難しくなってしまいます。
弊社ではかつらの修理も承っておりますので、かつらの破れた範囲や大きさなど、破損状況によって修理の可否や金額、期間をお知らせいたします。特にオーダーメイド製品の場合、ベースの部分はかつらの命です。大きな破れになる前に少しでも早く対処をする必要があります。
試着のみのご来店もお気軽にどうぞ!ぜひ、最先端のかつら技術を実体験なさってください。
かつらに関するお悩みは何でもご相談下さい。電話、又はメールで連絡下さい。